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ビジネス書・たま〜にノンフィクションの書評 

アウトプット大全  サンクチュアリ出版

アウトプット大全

著者:樺沢 紫苑

本日はamazonランキングで1位!
話題にもなっている「アウトプット大全」です。

 

まず本書の特徴としては、どこからでも読めるというのが大きい。
どこからでも読めるというのは、最初はアウトプットの基本法則の解説があるのだが、それから80個にわたるアウトプット法が紹介されている部分で、ここはどこからでも読める構成になっているので特に気になる部分から読みすすめていける。

 

 

本文でも指摘されているように実に9割の人がインプット中心になっている事実があると思う。まあ私も例外ではない(笑)私自身もこれまでは読書などでインプットした後に自分の仕事においてアウトプットし、成果に繋げてきた部分がある。

ただ私も含めて副業も視野に入れている人は違った視点でも捉えることができると思う。他にも違うアウトプットの仕方があると気づくだけでも価値がある。

 

 

アウトプット法については、項目の中に「書く」という部分がある。
誰でも子供の頃から「書く」という事自体はやってきたし、物凄く単純な事ではあるけれども、一方で「書く」人が減ってきているのも実感としてはある。例えば、スケジュール管理にしても今も手帳を使っている人もいれば、PCやスマホで管理する人もいる。その人にあったやり方でいいとは思う。ただ手帳に書いている人に聞いてみたい。なぜ手帳を使っているのかと?
その時に本書で言及されている「書く」ことによって脳幹網様体賦活系(RAS)が刺激され、脳が活性化するという脳科学的な効果があることを知っているから書いていると答える人がどれくらいいるのか(笑)興味深いところ。


もう一つアウトプット法として個人的に気になったのは「ひらめき」について

ひらめきには段階が必要ということ


1.準備 問題と格闘する         →ここはインプット
2.インキュベーション「孵化」
3.ひらめき アハ体験
4.検証 ひらめきが正しいか検証する   →ここがアウトプット

 

このプロセスを認識しているかどうかだけでも煮詰まって悩むということも減るだろうし、考え過ぎて動けなくなる人は知っておくべきですよね!私もそういう時期があったから身にしみてよくわかる(笑)

 

著者は精神科医でもある樺沢 紫苑さん。以前の著書で時間術の本も読んだことがあるが、時間管理についてインプットしたい人はそちらもおすすめ!SNS、メルマガ、YOU TUBEなどを通して様々な情報発信をされているから、それぞれにインプットしやすいと思うツールを選べるのもいいですね!

 

AMAZONランキングでも1位なので、多くの人が読んでいると思いますが、本書はビジネス書という側面だけでなく人生における指南書と言ってもいいんじゃないかと思うぐらい(笑)
著者はインプットとアウトプットの黄金比率は「3:7」と言われている。インプットしようと思えば情報が氾濫している現代ではいくらでもできる中で、この比率を実現するにはどういった行動が必要か。
それを考えるいいきっかけになると思います。

傍観者にならず、自ら行動していく事の重要性を改めて認識させられた一冊でした。